森林地帯は白く染まっていた。
やがて車は下り坂を下りるとややスピードを落とし始めた。しばらくするとショーが
行われるホテル前に到着した。ここが私たちの目的地である雲仙温泉だった。
支配人や従業員の方々が手際よく荷物を運んでくださった。ロビーでの心づくし
のいっぱいのお茶は私たちに旅の疲れをすっかり癒してくれた。
やがてホテルでのポンチャンショーに、雲仙温泉や仮設住宅に避難されている
被災者の方々がぞくぞくとやってこられた。
羽ばたく千羽鶴を思わせる子供たちの姿は私を童心に戻してくれた。
そしてお忙しい中、町長さんも訪れてくださった。
スタッフとともにまだ未熟ではありますが、汗涙を流しながら頑張りました。
その拍手に私たちは心から涙しました。
翌朝ホテルを出た私たちは役場に向かって、町長さんや助役さんとの再度面会しま
した。
この後、たくさんの被災者の方々からのお手紙などを頂き、ふたたびスタッフと
ともに島原市のほうへ慰問する機会を得ました。
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