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私の服飾観 4

 
リフォーム 


ここに大好きなハンドバッグがあったといたします。そのバッグの裏側が少しづつ痛ん

で来ました。私はこれほどの大きいバーギンタイプのハンドバックを目にしたことがご

ざいません。物を入れやすいように中に仕切りもありませんし、それに機 能性も抜群で

美しいです。それなら尚の事処分なんてもったいないことです。それにまず愛着があり

ます。


手作りバッグ 

 

早速リフォームに取りかかる準備に入りました。

このバッグは裏も表も黒の配色で持ち手はオレンジ色です。バッグと言えば殆どが裏表

の配色が同じですから、私はこのチャンスを利用して思い切って、ショッキングピンク

の色ですべりのいい生地を二重にして裏側に当てることにいたしました。


私の行きつけの材料屋さんは50p単位で生地を販売してくださるのでとても助かりま

す。ボンドもいろいろとありますが今回は用途によって、広範囲の材料に使える強力な

接着剤の万能ボンドを選びました。後は洗濯バサミがあれば準備オーケーです。

始める前にバッグの底を掃除機でゴミ出しいたします。

まず裏生地のマチの部分を手縫いでギャザーを作ります。少しづつ貼り合わせて進め

て行く手作業ですから、神経を集中させますので少しの時間でも緊張いたします。

仕上げは私の大好きなアイロンかけでもよろし いのですが、やはり自然乾燥をする事に

致しました。私の性格上魔法のステッキとまでは行きませんが、短時間で仕事を終わ

らせると言ういつものパターンなのです。出来上がりの満足度はいつもまあまあです。

後は24時間ぐらい自然乾燥をしたら終わりです。

今回は金具も外れかかっていましたのでなんとか直しました。それに植物を大事にす

るように、バッグもクリーナーで奇麗に磨いてあげます。他のバッグや装飾品も全て

使ったら労をねぎらうかのように、拭いたり磨いたりして愛情を込めております。

気持ちがいいです。明日への活力にもなります。


次は、先日あるドレスショップで久しぶりに買い物をいたしました。それは大変

ゴージャスでモデルさん用に出来ていますから、何故か赤い絨毯でも歩きたくなるぐ

らい長くってそれに裾周りも相当ありました。黒の総シルクでイタリヤのブランド

でVALENTINOです。目に入ったのと同時にシルク大好きな私は即決いたしましたが、

それからが大変といいましょうか。楽しみが膨らんできたとでもいいましょうか、

いつもこの調子でございましてあれこれと考えることなくリフォームが始まります。

私の短所は試着してから買うと言うことがないのです。全て勘でございます。

それで小柄の私が高いハイヒールを履いても 157pぐらいですから、相当裾を

カットしなくてはなりません。早速裾から上20pの位置で挟みを入れます。単純に

考えるとあぁもったいないと思いますが、いやいやもう私の頭の中では設計図が出来

上がっております。これがリフォームのたのしみなんです。それで二メートル以上も

ある裾廻りの裏表の2枚を、すばやくロックミシンで仕上げます。


これで終わったわけではございません。

断ち切った長い二枚の残り切れで、1枚目をハイウエストの位置に長いリボンをつけ

ました。もう片方をストールにいたしました。試着してみるとウエスト58センチの

私ですが、脇下5センチのところで、ファスナーがどうしても上がらずストップして

しまいました。 

私はもうすっかり自分の世界に入り込んでおりますので、それに私の鼻歌もストップ

しましたので息子たちは大笑いです。見学に来た知り合いも大笑いです。

ここでファスナーを取り替えるとデリケートな生地ですのでとても心配です。  

神様がお助けくださいました。
思ってもない事ですが最初飾ってあった10p程の

リボンを脇下につけることにしました。目隠しのようなものです。


これで完成です。

この後調和を図りながら組み合わせる、私の至福のコーディネートの時間が待って

おります。

息を吹きかけた色っぽいバックを提げてーー?

             

11月上旬  東京の自宅にて 

         





私の服飾観 目次

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     エッセイ集目次

1 私の日常生活

2、薩摩おごじょ

3、国内の旅


4、海外の旅

5、自転車日本縦断の旅

6、普賢岳の千羽鶴

7、阪神淡路大震災

8、私の服飾観


9、命が延びる食生活

10、思い出は霧に包まれて

11、世界で一番大好きな

12、高隈山 戦争


13、松竹梅 一本松