この珈琲店は建物の二階と三階に位置しています。二階と三階を結ぶ木の階段は磨き込まれて艶々としていて、又天井がほどよく高いので居心地がいいような気が致します。一歩中に足を踏み入れると、そこはもう大正時代をモチーフにした店内でレトル喫茶の魅力を最高にかもし出しています。又著名な画家の絵画が飾られているのでついそこへ視線が行ってしまいますそして静かに流れるクラシックの音楽に耳を傾けながら、ロイヤルコベンハーゲンのカップに淹れたての香り高き珈琲を味わいながら、至福の時間に浸っておるのです。
時は過ぎ行く
12月25日
まだ開店間もない時間帯である。
いつもはお洒落な中高年の女性で席が埋まっているこの珈琲店
今、私はこの静寂のルームで一人たたずんでいる。
(今日は知り合いの誕生日でもある)
風邪を引いたと聞いていたので、甘いケーキでも持って行こうーー)と
そんな事を考えていたら、カーテンの隙間からまるで日向ぼっこでもしたくなるような、そんなまぶしいいほどの陽光の照射が私の頬に向かって強く熱ってきたので、私は少しウトウトと眠りに誘われてしまいそうないい気持ちになってきた。ゆったりとした心地よい中で、私は目を細めて天井の照明やまた壁に掲げられている絵画に目を奪われていた。
はっとした私は、突然思い出したように、
(お姉さん お姉さん いま誰もいらっしゃいませんので
もしよろしかったらお写真を一枚お願いできませんか)と低調にお願いした。店員さんはさっぱりとした方で快く引き受けてくださいました。
(気持ちのいいお姉さんだなぁー)
スタッフの制服もここの雰囲気に合わせてクラシックで、それにみんな折り目正しい立ち振る舞いである。
そう言えば私がこれまで出合った若いお姉さんたちは、数え切れない人たちであったけどみんな一生懸命に頑張っていた。
この若い人たちがやがて日本の将来の模範的な存在になって下さる事を願いたいと思いました。
年が明けたら、又この特別な空間に来て大正ロマンの面影に、自分発見をしたいと思います。そして又、数人で行くときは銀座の中心地にある喫茶も長い付き合いである。ここは店長さんの人柄で良く顔を出すところです。
人は優しさに出会う時、夢が広がる、自分発見
優しく笑顔で語りかけられるように私の永遠に続く姿でありたいです。
,
私の日常生活 目次
ホームへ
|