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命が延びる食生活 第一章


食文化

 

ある日我が家で郷土料理を作っている時にテレビの取材が来た。

その頃は仕事で遠方などに行った時にその土地の郷土料理を教えて頂いたこと

がありました。それを着物学院に勤めている合間に生徒さんたちに教えておりま

した。

子供たちが小さい頃は関東に住んでおりましたが、その頃同じマンションの若い

奥様たちに私が母から教わった漬物の漬け方とか、私自身が試行錯誤した少々

手の凝った朝鮮漬けなどを教えたりもしておりました。

また、その時いらした方にふるさとの秘伝などを教えて頂きまして、今思えば大変

勉強になったと感謝しております。その頃の私は何でも興味津津でしたので、良く

ベランダに旬の白菜や生しいたけなどを天日干ししておりました。


ちょうどその頃の出来事ですが、お世話になりましたご年配の方のお家で、具材

豊富に入った炊き込みご飯の作り方を教えていただくことになりました。早速釜戸

に大きな釜と薪を家族が運んできて火おこしが始まりました。

そしておばあちゃん得意の心のこもった釜飯が出来上がりました。

釜飯の木蓋を開けた瞬間、オコゲと具たっぷりの絡み合った香ばしさが広がり

ました。言いがたい絶妙の味の釜飯を口にした時に、もう贅沢すぎるほどの最高

この上ない食感を味わうことができました。

 
日本には豊かな気候風土から生まれたわが国の食文化がありますし、また先人

たちが知恵を絞り上げた料理などは、四季折々の旬の食材をふんだんに使って

います。


それから皆様もご存知かと思いますが、あの信州本線横川駅の峠の釜飯は素

焼きの蓋を開けると山の幸の香りで人々の旅の疲れを癒してくれているまさに心

に残る郷土料理です。

それからお正月などお祝い事には必ず魚料理が出ます。

これもまた日本の食文化の大変重要な要素になっております。

又、近年世界的に日本の食文化が見直されてきているのも事実であります。とく

に日本料理の重要な食材である魚は良質のたんぱく質を沢山含んでおります。


海外に行ってもやはり日本の食事に舌鼓を打つのは体が喜んでいると言うこと

ですね。



また海外にいる息子などが帰ってきたときなどまず初めに、

「日本の食事を沢山作ってよ。」

と言う日本食と言う言葉の重みも、やはり

わが国の食に対する憧れと感謝を表しているのだと思います。

「あーら長く外国にいて向こうの食事がいいのでしょう。」と問いかけると、

「やっぱし日本の食事がうまいよ。」と返事が返ってくる。

生まれた国の食に対する深い愛着とその食感は永遠のものなのかも知れません。

そして疲れた自分をどんなときも変わりなく迎えてくれる故郷、あの頃にすんなりと

入っていける心のふるさとがあり、そしてそこで食べる食事こそが身も心も安心と

安らぎの憩いであります。




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命の延びる食生活 目次

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   エッセイ集目次

1 私の日常生活

2、薩摩おごじょ

3、国内の旅


4、海外の旅

5、自転車日本縦断の旅

6、普賢岳の千羽鶴

7、阪神淡路大震災

8、私の服飾観


9、命が延びる食生活

10、思い出は霧に包まれて

11、世界で一番大好きな


12、高隈山 戦争


13、松竹梅 一本松