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 ポンチャン.com   
  

高尾山




私は連れの女性に聞いたーーえぇ、ここも東京ですか?

そうです。ここも東京です。

分かってはいたけどこの紅葉の美しさに見惚れて何度もうなづく私.。

昨日もその前も銀座の並木通りを闊歩していたのに、今日は樹の里全山紅葉の高尾山に来ています。


                      12月10日 土曜日

                      山登りには最高の日和です。


年も押し迫ったこの日私と知り合いは朝早く高尾山口駅で落ち合いました。

紅葉の季節は12月の上旬までだと聞いてはおりましたが、もう葉っぱがすこしづつ色つき初めておりまし

た。

高尾山私たちは山の麓からケーブルカーで海抜

472メートル付近まで上がりました。

ここのケーブルカーは日本一の勾配31度

18分を上がるのだそうです。

傾斜を登るケーブルカーの中から見る紅

葉の色づいた濃い赤やオレンジ、そして

黄色に染まった木々が

山肌を彩り、そのコントラスのグラデーショ

ンがまるで敷き詰められた絨毯のように

美しい一言です。



空気の澄んだ冬の時季  

ここは明治の森国定公園高尾山である。

こんなにもすばらしいところが東京郊外にあったのに

、もっと早く来るべきだったと私は何度もそうつぶや

きました。

生きてる生の喜びが伝わってくるこの新鮮なひんやり

した空気、アァ一人でこの空間に佇むのはもったい

ない、もっと沢山の人を誘えば良かったと思いたくな

るここ高尾山です。

ケーブルカーを下りた私たちは天然林のうっそうと茂

った参道を歩きながら、いたるところに石仏が目に

つき天狗伝説の天狗像をこの目で見ることが出来ま

した。

ここは天狗が住む山なのかも知れませんね。奥の深い話になりそうです。  

そして途中大きな根を張った杉にぶつかります。

これが不思議な形をしたたこ杉と言うのだそうです。本当に世にも不思議なたこの形をした杉でした。

知り合いは何度もここに来ていると言う事で 先々で立ち止まり説明などもして下さいましたのでとても心

強かったです。


高尾
山頂に到着するまで木の根っこが張った参道を幾度

となく通り過ぎる。

山頂に一番近い難所と言われている木の幹で出来た

頭脳の数と同じ長い108段の階段を私は精神修

行のために、スピードを出し相当なエネルギーを使っ

て登ること が出来ました。

ここは左が男坂右が緩やかに登る女坂に分かれて

おりました。

合流地点には権現茶屋があります。

次はここでゆっくりとゴマ茶でも頂きたいと思います。

そして東京都の天然記念物にもなっている、樹齢相

当な年月が立つ杉並木をゆっくりと歩くと東京都の有

形文化財薬王院のご本社に着きます。


高尾山
やっと山頂に到着です。  バンザイーー                      

雪を被った霊峰富士山が 樹林の先に冠雪した姿を見せてくれました。                        
見えたわよ わぁ奇麗だー 

二人は喜びに満ち溢れました。
  
ここでは冨士山を見て写真を撮るために知らない同

士が寄り添い、そして譲り合い心が通い合えるいい

出会いでもあります。

また普段の生活から切り離された、人間 の心の底に

宿している親近感と言うすばらしい繋がりが、この

爽快感の中で なお深くなっていくように思われます。

そして互いに同じ気持ちになり共感し合うのですね。

自然は人間の気持ちまで変えてしまう神からのすば

らしい贈物だと思います。

みんないい人たちばかり そして感動 感動 素敵な表情の 顔  顔  顔

    沢山沢山いい笑顔ありがとうーー



私たちのこの肉眼で見える全てのもの、そして肉眼で

は見えない空気の分子や風など、肌で感じることが

出来るものに対しても、感謝の気持ちを持つことは心

があるからです。

そして山は私たちに明るい未来をそして現在社会の

人間の複雑な心の行く先々にも無言の抵抗をしてい

るようでなりません。

そしてここから見える冨士山や広範囲にわたって密

生している森林は、この地球上に最も大切な資源を

これ以上伐採しないようにと呼びかけているかのよう

です。         

(私が19年前からこのことをエッセーに書いておりま

す)。


精神統一できる世界の全ての山や森林、

四季を通して野鳥や昆虫 動物たちが数多く生息しているここ高尾山。

又高尾山の最も格調高い三大薬王院は600メートルの山の中に伝統の薬王院の諸堂が点在していると

聞きました。そして忘れてはならないのは市民の方がたの清掃作業によって、この高尾山はしっかりと守

られているのですね。 本当に頭が下がります。

高尾山に登らないと損と言う想いに絡まれるのは、きっとこの山に登った人だけの共通点ではないかと思

いました。

次に行くときは歴史的な建築物や奥の深い薬王院の歴史に触れながら、そして新緑の春の季節の移ろ

いを思い切り満喫させていただきたいと思います。

       
                    又ひとつ心の宿が増えました。

                    ありがとう すばらしい神の山よ 

         
                           高尾山




国内の旅 目次

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    エッセイ集目次

1 私の日常生活

2、薩摩おごじょ

3、国内の旅


4、海外の旅

5、自転車日本縦断の旅

6、普賢岳の千羽鶴

7、阪神淡路大震災

8、私の服飾観


9、命が延びる食生活

10、思い出は霧に包まれて

11、世界で一番大好きな


12、高隈山 戦争


13、松竹梅 一本松