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薩摩おごじょ


 第六章

 
恥じらい
 

             
「実は東京に行きました時に一部の女の人たちなんですけど気になったのです
 
が、今の女の子たちは雑巾にもならないような安い生地のミニスカートを穿いて
 
、平気で歩いているのはいかがなものかと思いました。
 
人それぞれと言いましてもそれでは済まされない事もありますしね。今のこの時
 
期に突然大地震でも来たらどうするのでしょうか。」
 
「おっしゃる通りです年頃の若い娘の姿見てご両親はなんとも思わないのです
 
かね。まったく神経を疑いますね。」
 
●「今は親子の断絶という哀しい実態もあるようですから、親が子供たちに注
 
意をしたり諭すと言う事が出来なくなってしまった傾向がありますね。心の教育
 
の大切さがいかに社会に出てもそれが大きな要因になっているかと言う事です
 
ね。」
 
「私もつくづくそう思いますよ。」
 
「いくら流行だと言っても限度と言うものがありますね。
 
言ってよろしいですか下着がちらちら見えた女の子がいました。それに先ほどの
 
続きですが電車の中で真剣な顔をして付けまつげをつけておりました。
 
廻りの人の事などお構いなしみんなの視線すら感じてないようでしたね。」
 
「それを感じるようではやらないと思いますねまったく無神経ですね。」


ほおずき
 


●「恥じらい 恥らう日本の美しい言葉ですね。青春を謳歌するのはいい事ですが、

自分と言うのをもう少し客観的に見つめて欲しいですね。確かに一部の人たちなの

ですが最近の若い人たちのファッション感覚には、私も少し理解出来かねるところは

あります。そう言いますと外国の記者の方が書きました文章なのですが、日本の

女子たちが真冬に短いスカートを穿いている事に理解出来ないようなことが書い

てありました。」
 
「当たり前の事を書かれたのですね。」

●「それにこれも一部の人たちなのですが電車の中で携帯を使う人、お行儀の
 
悪さお年寄りに譲らないマナーの悪さ、日本人の心は一体いつ頃から何処へ
 
行ってしまったのでしょうかね。
 
「私もそう思いますよ本当に困った世の中になりましたね。」 
 
.●「日本の伝統でもあるお作法は自己を表現するのには最強最高の力がござ
 
いますので、それに社会を歩み寄るのに絶対的な高感度を相手に与えますか
 
らもっともっとそちらのほうに目を向けて欲しいと思いますね。」
 
 
 
 
 







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     エッセイ集目次

1 私の日常生活

2、薩摩おごじょ

3、国内の旅


4、海外の旅

5、自転車日本縦断の旅

6、普賢岳の千羽鶴

7、阪神淡路大震災

8、私の服飾観


9、命が延びる食生活

10、思い出は霧に包まれて

11、世界で一番大好きな


12、高隈山 戦争


13、松竹梅 一本松