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薩摩おごじょ


 第七章
 
   
心とファッション 
             
「話は変わりますが歌の物真似ではないのですが、高級服の真似をしたような
 
安い服が売っていますね。」
 
●「これは随分前から在りましたがあれはコピー商品ですね。
 
一流メーカーのデザインを真似したコピ商品なども多く出回ってきましたね。
 
私は着物の世界からスタートしましたから生地には興味がございますので、本
 
物とコピー商品の見分ける一番の近道は目で見るだけで一目瞭然ですね。
 
皆様もそうだと思いますけどね、そしてお店でお洋服を見させて頂くときには、
 
手で触れて見る “タッチ”
 
手に取ってみる “ホウルディット”
 
指で持ち上げて見る “ピッキッタップ”
 
このような気持ちになってその商品を眺めます。」
  
 
「何事に対しても目を養う事が大事ですね。」
 
「コピー商品とブランドの価値観を教えてくださいませんか。」


高級帽子
 


●「まずコピー商品なんですけど外見的に真似をしていますが、その鮮やかなカ
 
ラーを楽しむのでしたらだ本人の個性が出ていい感じがすると思います。
 
一番大事な事は良くも悪くもご本人の着こなしですね。
 
ご年配になればなるほど自分の評価は、他人様の目に映るそれが本当かと思
 
います。それは心の内面が重要しているからだと思いますね。
 
それに高い安いお洋服と言う前に何でも感謝の気持ちが沸いてきますと、間
 
違いなく素敵な装いになると思いますよ。」
 
「なかなかそこが難しいですね。たとえばダイヤをなさっていても、心と伴わなけれ
 
ばダイヤに負けてただ見得しか人には移らないと思いますよね。」
 
「人間は完璧でありませんのでこれから美しく装うファッションに磨きをかけたいと
 
思いますね。」
 
「そして女として心のダイヤが似合う人になりたいですね。」
 
●「いい表現ですね。心のダイヤですか。」
 
「それに着物にしても所作が良くないと着物に負けてしまいますものね。」 
 
「私は着物が大好きですけど着こなしが今いちですから、先生に20年前にお
 
見立てして頂いた着物が箪笥の肥やしになってしまいました。
 
「この場をお借りして代表で申しますが家庭想いいの先生が東京へ突然上京
 
されて、早19年ですねあの時は皆驚きました。
 
いつもにこにこされていて手作りの料理のお話をされて、家族思いでいらしたの
 
に深く悩まれていた事など、誰一人と察する事は出来ませんでした。
 
薩摩の古いしきたりに疲れ果てたと私はそう感じました。
 
私たちの我ままですけど早く東京を引き払い鹿児島にお帰りになって、又着物
 
学院でも開講して今度は講師ではなく学院長になってくださいませんか。 
 
お願いいたします。」
                           
                                 ある方のお手紙より
 

●「有り難うございました あのお手紙に私は涙を飲み込んでしまいました。」
 
 

薩摩おごじょ 目次

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     エッセイ集目次

1 私の日常生活

2、薩摩おごじょ

3、国内の旅


4、海外の旅

5、自転車日本縦断の旅

6、普賢岳の千羽鶴

7、阪神淡路大震災

8、私の服飾観


9、命が延びる食生活

10、思い出は霧に包まれて

11、世界で一番大好きな


12、高隈山 戦争


13、松竹梅 一本松