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 ポンチャン.com   
  

薩摩おごじょ


   第九章  情熱の壁  
           郷土料理 
             
まず最初にここ鹿児島の郷土料理はたぶん

全国でも屈指に入るのではないでしょうか。

鹿児島の食べ物はおいしいですねーと言う

この短い言葉の意味はいくつもの字を並べる

よりも、心に重みとして残るものです。

この郷土料理は他県の人たちからも好のまれる

その魅力とは一体どこに隠されているのだろうかと思いました。

私が勝手に解釈をさせていただきますと、まず人口60万都市の眼前に聳

え立ち今日も噴煙を吐き続ける1117メートルの活火山その名は桜島

今観光スポットとしても有名になっている桜島、年間の観光客は相当な

人たちだと聞いております。

今この景観を見る人たちのための建築法規定の条約が決まったようです

ね。

都会暮らしから帰省する度に飛行機の窓の向こうに桜島がかすかに見え

隠れしたそのとき、ふるさとに帰ってきたと言う安心感につい胸を撫でる私

です。

さて鹿児島の郷土料理は背中合わせになっているような火の島、その名

は美しい名の桜島とともに並んでいる錦港湾の海の幸山の幸、そして情

熱ある薩摩人の人たちの根性から育まれた四季の野菜など、またこの郷

土料理の陰にはこれまで幾多の歴史を乗り越えて、そして試行錯誤の結

果今まさに世相に劣ることなく堂堂としてこの世に輝かさせております。

今世の中が加速化している現状の中人の心も薄れ、人情や義理のない

世の中になっております。

人間が暖かくって優しい心を持った鹿児島の人と言うイメージが、今も昔

も変わることなく根付いております。

この鹿児島の食文化は義理や人情も加わり、それが大きな大輪の花を

咲かせたのだと私はそう思います。


旅人たちは走り物の魚獲物や農作物に先駆けて、ここ鹿児島にやって来

た時に桜島を満喫して、そしてもっとも楽しみにして来たここの郷土料理に

胸膨らませる。

水槽から取り出したばかりの新鮮な活魚料理に合う地酒や焼酎を飲み

交わし、そして様々な地元の料理を堪能して思い出を膨らませて、又い

つか馴染みの客として迎えてくれるでありましょう。ーー

繁華街を闊歩しながら又そんなに遠のりしなくても、近くに海の香りがする

美味しい郷土料理が待ってくれる。こんないい条件は無いですね。

そして展望台の廻りには鹿児島の偉人たちの足跡が残っている場所でも

ある。

歴史を知る、眺める、見る、食べるこの条件が何もかも揃っているここ

鹿児島の郷土料理は、

人間が開放された喜びに満ち溢れているその時、疲れない距離に郷土

愛がぎっしり詰まった郷土料理が待っていると言う事ですね。

特に旅人にとってはそれはもっともいい条件になっていると思います。



      
● あぁ桜島、桜島よ

 幾度となくこの景観にであった、

 「あんたが好きな蕎麦をみんなで、

 今打つているからね。」と母の声

 あんたが好きな蕎麦?あんたが好きな蕎麦か?

  愛の至福感

 もうあの声もあの姿も今はない

 夕日に輝く波面

 船内の蕎麦屋に私の足が向く

 上品な方ですねと言われたので、

 私この世で一番好きな食べ物は

 蕎麦なんですよ。蕎麦ちゃんなんです。

 廻りが微笑んだ
 

   あぁ桜島よーー

  あんたは永遠にあれ







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     エッセイ集目次

1 私の日常生活

2、薩摩おごじょ

3、国内の旅


4、海外の旅

5、自転車日本縦断の旅

6、普賢岳の千羽鶴

7、阪神淡路大震災

8、私の服飾観


9、命が延びる食生活

10、思い出は霧に包まれて

11、世界で一番大好きな


12、高隈山 戦争


13、松竹梅 一本松