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薩摩おごじょ


第十章  春の息吹

  4月中旬  
            
             
春の息吹を感じる三月に入りますと、天気予報でも必ず開花予想として使わ
 
れているようにその桜前線もその場所場所によって、早く咲くところもあれば

遅く咲くところもあってそんな日常のお昼下がり友人から桜便りが届きますと、
 


私は春雨の若葉萌える頃
 
春の息吹ケヤキやクヌギのある樹木の長い歩道を歩きながら 

小鳥のさえずりをさがすかのように、風の揺らぐ音に

耳を傾け黒髪に手をかざし、胸にしっかりと抱き寄

せている遅咲きの便りを、赤いポストにそっと投入

する喜に心が和むのも、お互いに住む場所が違う

バランスの取れた距離にいるからこそ新鮮に見え、

相手を想う心がいっそう一筆に添える字に心温ま

る四月の中旬のある日の事である。







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薩摩おごじょ 目次

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     エッセイ集目次

1 私の日常生活

2、薩摩おごじょ

3、国内の旅


4、海外の旅

5、自転車日本縦断の旅

6、普賢岳の千羽鶴

7、阪神淡路大震災

8、私の服飾観


9、命が延びる食生活

10、思い出は霧に包まれて

11、世界で一番大好きな

12、高隈山 戦争


13、松竹梅 一本松