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 ポンチャン.com   
  

薩摩おごじょ


 第十一章
  
泣き虫赤ちゃんが笑った笑った

             
皆さん電車の中で泣き虫赤ちゃんに遭遇したことございませんか?
 
赤ちゃんだから廻り関係なく良く泣きます。
 
元気な証拠ですね。
 
でもお母さんは椅子など座っておれません。
 
お母さんは廻りの人にとっても気を使ってい様子が伺えます。
 
若いお母さんはまだあやし方がぎこちない人もいます。
 
分かる分かる私もそうだったから
 
もう赤ちゃんは自分の世界で感情向き出しです。
 
赤ちゃんは電車が恐いのかな?
 
初めて目にする社会に驚いているのですね。
 
いゃいゃ人の多さに赤ちゃんは驚いているんだ。
 
皆疲れている無表情の満員列車の中
 
赤ちゃんは手足を伸ばして良く泣く元気な赤ちゃん
 
まるで電車の中の主役です。
 
私は赤ちゃんのお母さんではないので廻りには気を使いません。
 
 あっーー赤ちゃんがこっちを見てくれた。
 
ここはいつもの私の出番なんて思っていません。
 
でもそれが何故か若いころから出番になっているのです。
 
飾り気のない優しい温もりの言葉が出る私
 
赤ちゃんは私を見て泣き止みます。
 
ぁっ私は赤ちゃんとコミニケーションが取れたんだ。
 
私は何故か小さい子供を見ると肩の力がすーっと取れる。
 
これこそが本当に天使からの贈物だ。
 
そう言えば赤ちゃんは相手の目を見て判断すると聞いたことが
 
あった。
 
赤ちゃんって本当にそこまで判断できるの

かな?
 
そして私が廻りの視線を感じながらつい自分の

いい年も忘れ、恥ずかしくなってきて目をそら

しても、赤ちゃんは私をじっと見て手を伸ばし

からだ全体で喜びを表現しながら足をバタバタ

させています。
 
私は赤ちゃんの手に簡単に触れてはいけま

せん。
 
だってお母さんの許可が出ないと簡単に触っ

ちゃいけないでしょ?

 廻りの人も突然泣き止んだ赤ちゃんを見たり、私を見たりして
 
先ほどの空気とはどこかが違います。
 

ちぃちゃな手
 
ちいちゃな足
 
なにもかもちいちゃいーーつぶらな瞳の赤ちゃん
 
間もなく次の駅に着きますよー
 

私はこれまでに赤ちゃんを泣き止ませる事は数え切れないほど
 
あります。
 
もしかしたら私の生きがいは泣き虫赤ちゃんの見方なのかもし
 
れませんね。
 
赤ちゃんを遠くから見つめて微笑みを上げることは、通勤列車
 
の中でもたとえ何処でもいいそれは場所など関係ない、
 
そんな人間愛を私はこれからも持ち続けたいと思います。
 
お母さん頑張ってね。
 
可愛い赤ちゃん元気で大きくなってね。    バイバイーー
 
     
5月17日 
 
東京中央線荻窪駅あたりを通過中にて
 
 








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     エッセイ集目次

1 私の日常生活

2、薩摩おごじょ

3、国内の旅


4、海外の旅

5、自転車日本縦断の旅

6、普賢岳の千羽鶴

7、阪神淡路大震災

8、私の服飾観


9、命が延びる食生活

10、思い出は霧に包まれて

11、世界で一番大好きな


12、高隈山 戦争


13、松竹梅 一本松